2か月ほど前にさいたま市動物愛護ふれあいセンターからの依頼で黒白の乳飲み子を保護しました。
当初2匹での引き取り予定でしたが、1匹は引き取り当日の朝に亡くなってしまったそうです。
乳飲み子はお母さんの母乳で育つことが免疫の観点からも最良ですので、人の手でミルクで育てるのはとても大変です。
これまで当院でも乳飲み子を何頭も育ててきましたが、その途中で亡くなる子も少なくありません。
順調にミルクを飲み続けてくれればそれほど苦労しないのですが(それでも毎夜およそ3時間おきにミルクをあげ続けるのは大変ですがそれはここでは苦労にカウントしません…)ミルクの飲みが悪くなった時が非常に苦労します。
飲まないまま放っておけば、あっという間に弱って死んでしまいます。
今回の子も、最初はミルクの飲みはよかったのですが、途中で急に自分で飲まなくなってしまい、一時的に毎回口から胃までチューブを入れて胃へミルクを流し込むということを繰り返して何とか成長させました。
ある程度の大きさになると、腕の血管に点滴のチューブを設置し、静脈点滴をしながら状態の回復を待ち、やっとのことで離乳まで成長しました。
また離乳後も水下痢が始まったりでなかなか安心できる状況になりませんでしたが、最近ようやく状態も安定してほっとしております。
名前は「MOW」くん!
もう少し大きくなったら猫カフェにデビューしますので頑張って生き延びたMOWくんを暖かく見守ってください!