フィラリア(犬糸状虫)は、感染した蚊に吸血されることによってうつる寄生虫です。蚊の中で育ったフィラリアの幼虫(L3:感染幼虫)が、ワンちゃんの血を吸血した際にそのワンちゃんに感染し、血管で虫が育ち、成虫となって心臓に寄生します。感染が重度になると、その他の臓器にまで負担がかかります。
フィラリア症は、血尿、呼吸困難、虚脱、心機能の低下によるうっ血、肝臓・腎臓・肺などの機能不全、腹水などがみられます。最終的には死に至る病気で、状態によってはフィラリアの除去手術が適応になる場合もあります。

フィラリアは予防が大切な病気です。

当院では生後2ヶ月以降から毎年5月から12月まで予防薬を処方させて頂いております。

*食べるタイプ、スポットオンタイプの場合

*経口タイプ・スポットオンタイプのフィラリア予防薬は効果が1ヶ月持続するというものではありません。
感染しているかもしれないフィラリアの幼虫をを毎月毎月その時点で駆虫するものです。
また予防薬がより有効なフィラリアの成長段階はL4:体内移行幼虫であり、
蚊の吸血によりL3が感染してから確実にL4でいる期間は11日目〜53日目となります。
この42日間の間に確実に予防を行うことが重要で、ひと月予防を忘れただけでもフィラリアが感染し成虫になってしまう可能性があるのです。
家族の一員としてペットの予防医療が当たり前となった現代、フィラリアに感染させてしまうことは予防を怠っていたことを意味します。(中には薬に対して耐性を持ったフィラリアがいて、予防していても感染する地域があるらしいのですが…)
そんなことにならないようにしっかりと予防してあげてください。

予防薬投与前に検査を

フィラリアが既に多数寄生している状態で予防薬を投与することにより体内で死んだ寄生虫に対して体がショック状態に陥る可能性があります。
ですから毎年フィラリア予防薬の投与を開始する前にフィラリアに感染していないかどうかを検査することは重要です。
※一年中フィラリア予防を行っている場合は毎年のフィラリア検査が必要なくなります。(オールインワン予防薬を通年で飲んでいる場合や注射で予防している場合)

1年間効果が持続し確実に予防できる注射薬

一年を通して確実に予防ができ毎月の投薬の手間がかからないフィラリア予防注射もご用意しております。
(*注射での予防を希望されるかたは3月か4月にご来院ください。)

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