靴下の誤食 内視鏡による摘出 犬

ジャーマン・シェパード 2歳 ♂

前日22:30に大人の靴下1足食べた。
吐かせるために、2時間後に食塩水飲ませたが吐かなかった。(水500mlに塩大さじ2)
あらゆる可能性を考えて、内視鏡がある当院を調べられ来院されました。

まずレントゲン検査を行い、胃内に靴下らしき陰影があることを確認。

飼い主様と相談の結果、吐かせることができるならまず吐かせてみたいとの希望があったため、トラネキサム酸の急速投与により催吐処置を行いました。

複数回嘔吐はしたものの、肝心の靴下は排出されず、胃内に残ったままでした。(大きなものや異物の形状によっては吐き出せなかったり、吐かせること自体が危険につながることがあるため、催吐処置を行うかどうかは慎重な判断が必要です。)

靴下の大きさが大きく、内視鏡でも摘出可能かどうか微妙なところでしたが、靴下のつま先部分を内視鏡鉗子で掴んで、何とか摘出することができました。

ちなみに食塩による催吐処置は、高Na血症などのリスクがあるため、現在あまり行われていません。

今回は飲ませた食塩の濃度も薄く、量も少量だったため、全身麻酔前の血液検査でも電解質の異常は見られませんでしたが、場合によっては高Na血症の治療が必要にもなりかねません。

またオキシドールによる催吐処置も胃粘膜が荒れるため、現在あまり行われておりません。

ペットが異物摂取をしてしまった際には、吐かせることのリスクや吐けない場合に選択肢となる内視鏡や開腹手術など、あらゆる可能性を考慮したうえで処置を選択し開始する必要があります。

まずはインターネットなどの情報だけで判断するのではなく、お近くの動物病院にご相談ください!

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