狂犬病ワクチンはわんちゃんを守るためのものではなく、狂犬病清浄国である日本に万が一狂犬病が持ち込まれた際に、
日本国内に狂犬病を蔓延させないための人のための法律(狂犬病予防法)で義務付けられています。
狂犬病は世界では決して珍しい病気ではなく、感染し発症すると致死率100%のとても怖い病気です。
狂犬病を日本に蔓延させないために狂犬病ワクチンは必ず接種をお願いいたします。
<狂犬病予防法の原文はこちら>
狂犬病予防法
狂犬病ワクチンの登録と接種時期
わんちゃんをお家に迎えてから(生後90日以内の場合は生後90日から)30日以内にお家の所在地を管轄する市町村長(さいたま市の場合は区長)に犬の登録を申請しなければなりません。この時狂犬病ワクチン接種を済ませておき、犬の登録と接種したことの証明を一度にまとめて行うと手続きが一回で済みます。
また、譲渡などですでに前の飼い主様によりわんちゃんが登録済みである場合は、所有者や住所の変更を届け出なければならず(申請の期限は上記と同じ)、またその年度に狂犬病ワクチンを接種していない場合は接種が必要です。この場合にも変更手続きと接種証明を一度に済ませると楽です。その子がすでに登録済みかどうかはご自身で前の飼い主様や譲渡してくれた保護団体などにお問い合わせいただき、登録されている鑑札番号を調べていただく必要があります。
その後に関しては毎年度4月~6月の間に接種していただければ問題ありません。
ワクチン接種後の注意事項
ワクチン接種後は以下のことに注意しましょう!
- いつもと様子が変わりないか、観察してください。
- 非常にまれですが、呼吸が荒い、体温が低い、ぐったりしている、湿疹や痙攣といった症状はアナフィラキシーショックの可能性があります。緊急を要するケースが考えられますので、すぐにご連絡をお願いいたします。
- 顔が腫れる、痒がる、赤みが出ている、嘔吐や下痢といった症状はワクチンアレルギーの可能性があります。時間と共に治まってくることもありますが、そのような場合は一度ご連絡をお願いいたします。
- アレルギー反応ではありませんが、注射部位を触ると痛がったり、抱っこした際に悲鳴を上げるような子もいます。通常は1~2日で治まります。
- 激しい運動は避けてください。近所のお散歩程度は構いません。
- トリミングやシャンプーは1週間ほど控えてください。
- 注射後のフィラリア薬やノミ・マダニ駆除薬の投与は2,3日空けてください。
☆予防接種はなるべく午前中に行うようにしましょう!
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