暑くなりバーベキューシーズンだからか、トウモロコシの芯を飲み込んでしまったというワンちゃんが立て続けに来院されたので注意喚起も兼ねてご紹介です。
症例2 ミニチュア・シュナウザー 6歳 避妊♀
トウモロコシ1本を1/4にカットした物の芯を半分ぐらい食べてしまった。
食べるとき噛み砕いている様子はあった。
噛み砕いているとはいえ、大きさによっては腸閉塞などを起こしてしまう可能性があること、ある程度噛み砕いていれば催吐処置で比較的安全に吐き出せることなどを考慮し、催吐処置を実施しました。



催吐処置で無事に噛み砕かれたトウモロコシの芯を吐き出し、中には閉塞してもおかしくないくらいの大きさのものも含まれていました。
症例3 ゴールデンレトリバー 3歳 去勢♂
他院で消化管造影を行い、胃内にトウモロコシの芯があることを確認。
内視鏡がある病院のほうが良いということで3日後に当院に来院されました。
当院でもレントゲン検査(単純レントゲン)を行い、胃内にトウモロコシの芯を確認。


しかし、大きさが大きく、内視鏡での摘出は困難と考えられました。(内視鏡の異物除去用のデバイスには様々な種類があります。アリゲーター鉗子ではつかむ部分がそれほど大きくないため異物が丸みを帯びていたり、大きいものはつかめません。バスケット鉗子では輪っかに入る最大径が2.5~最大3.5㎝とそれほど大きくありません。)
内視鏡では摘出困難な可能性が高いこと、内視鏡で摘出できなければ開腹・胃切開による摘出になることをお伝えし、この症例では食道に引っ掛かるリスクを承知のうえ、まず催吐処置を行いました。
催吐処置では嘔吐は誘発されたものの、トウモロコシの芯の排出には至らなかったため、翌日全身麻酔下にてまず内視鏡による異物除去を試みました。



しかし、やはり内視鏡ではトウモロコシの芯をしっかり把持することができず、開腹・胃切開により摘出を行いました。
飲み込んで4日ほど経っていましたが、ほぼ消化されていない状況でした。
まとめ
わんちゃんは人間が予想できないものを飲み込んでしまうことが間々あります。
トウモロコシの芯、焼き鳥を串ごと、靴下など
内視鏡や手術などによる摘出が必要になってしまうこともありますので、十分注意してあげてください!