今回の症例は外猫をお家に迎え入れることになり、歯がいたそうで食欲がないとのことで歯科処置を希望され来院しました。
元野良なので食欲低下が歯以外の原因である可能性もあるため歯科処置前の血液検査、レントゲン検査はより重要です。
術前検査では食欲低下につながる明らかな異常がみつからなかったため、歯科処置を行い食欲の改善がみられるか経過観察することとなりました。
犬歯よりも後ろの歯は歯槽骨がかなり後退し、歯周ポケットがかなり深い状況でした。
ここまでになっていると抜歯しなければさらに歯周病が進行し、歯槽骨が溶けて薄くなってしまうため、全臼歯の抜歯を行いました。
抜歯後は食欲が増し経過は順調です。